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Co-Immunoprecipitation (Co-IP) は、細胞や溶解した組織中のタンパク質間相互作用を生理的な条件に近い方法で解析する有用な方法です。通常の免疫沈降法 (IP) は、サンプル中の標的タンパク質を抗体と結合させ、このタンパク質-抗体複合体を、Protein A-agaroseなどの抗体と結合するビーズによって捕捉・洗浄後、標的タンパク質を回収する方法です。
Co-IPは、抗体を用いて標的タンパク質を免疫沈降させるという点ではIPと同様ですが、さらに他の相互作用しているタンパク質等を一緒に免疫沈降 (共免疫沈降) させる方法です。Co-IPにより回収したタンパク質複合体は、SDS-PAGEやウェスタンブロット等を用いて解析し、タンパク質間相互作用を検証することができます。
従来のCo-IP法では、抽出プロセス中にDNA結合タンパク質複合体が破壊されることが多く、DNA結合タンパク質複合体を研究するには適していません。さらに、多くの不安定なタンパク質複合体は、免疫沈降の際に使用されるバッファーの塩および界面活性剤の影響を受ける可能性があります。アクティブ・モティフのCo-IPキットは、核または細胞質からインタクトなタンパク質複合体を穏やかに抽出できるようバッファー組成が最適化されています。
本キットは、穏やかな核抽出と最適化された免疫沈降により、インタクトな核タンパク質複合体を効率よく回収するための試薬です。抗体結合ビーズは含まれていません。別途販売しています。
本キットは、プロテインGをコートした磁気ビーズを使用し、バックグラウンドの大幅な低減と手順の迅速化・簡素化を実現した、改良版のCo-IP キットです。核抽出物、全細胞抽出物のいずれにも使用できるよう最適化されています。
