5hmC Profiling Kitの概要
特許取得済みの5hmC-Seal技術*に基づく5hmC Profiling Kitのプロトコールは、5-ヒドロキシメチルシトシン(5-hmC)を含むDNA断片を検出・捕捉し、リアルタイムPCRまたはNGSシーケンシングの解析で利用できるように設計されています。方法は、まずβ-グルコシルトランスフェラーゼ酵素を利用することにより、修飾されたグルコース部分が二本鎖DNA中の5-hmC残基に選択的に転移されます。次に、この修飾グルコースを用いてビオチン結合体を化学的に結合させ、ストレプトアビジン磁気ビーズで5-hmC含有断片を捕捉・濃縮します。すべてのDNAの精製工程は、便利なSPRIビーズを用いて行われます。
5hmC Profiling Kitには、グルコシル化およびビオチン化反応、ストレプトアビジン捕捉、溶出、5-hmCを含むDNAの精製を行うために必要なすべての試薬が含まれています。さらに、濃縮の効率と特異性を検証できるように、Spike-inコントロールDNAとPCRプライマーも含まれています。
5hmC Profiling Kitの特長
- 高い選択性: 5-mCとの交差反応なしで、 5-hmCのみを化学的に修飾することが可能
- 低いバックグラウンドと高い感度: ビオチン-ストレプトアビジンの強力な結合を使って、hMeDIPよりも、強い洗浄が可能
- 品質確認コントロールを含む: Spike-in コントロールDNAとPCRプライマーをキットに含むため、5-hmCの濃縮効率と選択性の確認が容易にできる
- 簡単で迅速: 作業は、5時間以内
5hmC Profiling Kitの構成品
5hmC Profiling Kitはドライアイスで出荷されますが、構成品は異なる保存温度の試薬が含まれています。製品受領後、各試薬は下記の温度で保存してください。すべての試薬は適切に保管された場合、受取日より6ヶ月間の安定性が保証されています。Streptavidin BeadsやSPRI Beadsは再凍結しないでください。解凍後は適切な温度で保存してください。本キットには以下の構成品が含まれています:
Reagents | Quantity | Storage |
---|---|---|
Beta-glucosyltransferase | 55 µl | -20°C |
UDP-Azide-Glucose | 65 µl | -20°C |
10X Reaction Buffer | 140 µl | -20°C |
Biotin Conjugate Solution | 500 µl | -20°C |
Spike-in DNA (10 ng/µl) | 55 µl | -20°C |
5hmC Spike-in Primer | 160 µl | -20°C |
5mC Spike-in Primer | 160 µl | -20°C |
Streptavidin Beads | 620 µl | 4°C |
Binding Buffer AM13 | 28 mL | 4°C |
10X Elution Buffer AM2 | 140 µl | 4°C |
SPRI Beads | 4.5 mL | 4°C |
TT Buffer | 3.6 mL | RT |
10 mM Tris-HCl, pH 8 | 11 mL | RT |
5hmC Profiling Kitデータ
5hmC Profiling Kitの技術資料